2017年1月16日月曜日

イタルジェット フォーミュラ125 14年の時を経て、復活した!

レストア中のイタルジェットフォーミュラ125、10年以上の時を経て当然のようにキャブの中でガソリンが腐り、ゴム類は硬質化して問題を生じさせていました。
また、このバイク、早い段階で部品も供給がストップし、何か問題があれば、壊れた車から剥がして取り付けるしかないのです。とりあえず、カバー等を外していきます。
私のレストアの鉄則で、手を入れるのは必要な場所だけにします。
不要な場所まで外そうとしてもサービスマニュアルのない車ですからろくなことはありません。とりあえず、最低限の場所を外していきます。
キャブはジェット類の掃除と、フロートバルブの確認を行いました。
どの部品もなんとかだましだまし使えそうです。
一通り掃除を終え、いよいよエンジンを始動します。
バッテリーはまだ買っていません。
家に残っていたGS1100の古いバッテリーを無理やり繋いでテストします。
セルは回りました。
ガソリンがキャブに降りて、吸い上げられ、正常な濃度になるまで
少しだけ時間がかかるでしょう。
キャブのエアクリーナーにつながるゴム関係が劣化して破れてしまっています。
とりあえず、速乾系の接着剤でつなぎエアが入らないようにして、
金属のバンドで固定します。新しい部品がない上に
ゴム系の部品が劣化していき、
今ある部品に付け替えていかなくては日常的に乗ることはできません。
「バ、バ、バルルン!」
エンジンがかかりました!
調子が良いとか、上まで回るとかそういうレベルではありませんが、
とりあえず、回り一つ壁を超えました。
懐かしい!
カストロールの白煙を吐きながらエンジンがうなります。
2ストの音が懐かしいです。
今ではそんなに目立つわけではありませんが、
当時、このようなスタイリッシュなスクーターは本当にありませんでした。
フォーミュラーはこのモデルのデザイン性が認められ、
美術館に保存されているという話は有名でした。
なんとかエンジンが復活しここまできましたが、まだ全然終わったわけではありません。
次は、フロントタイヤ部分です。ゴムが硬質化し、エアバルブの締め付けが老朽化し
エアが漏れてしまいます。前タイヤとバルブの交換が必要です。
これも大変そうです。よし、頑張ります!

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