「とても丈夫な長い棒とそれを支える支点、それに足場をくれたら地球を動かしてみせよう。」と いうアルキメデスは言ったそうですが、本当にその原理を使えば一人で信じられないような働きをすることができます。過去ログにあるように、実際に私も軽井沢の200キロ以上の重量のある薪ストーブをジャッキを使って自宅の庭から軽トラに一人で積んで移動させてきました。http://ohmag7777777.blogspot.com/2018/03/blog-post_24.html
今回はそのジャッキを使って島の民泊ロッジの大きなベランダを解体します。解体の理由は
①木材が腐ってきて立体のベランダがグラグラしており大変危険であること。
②昔は高いベランダに登らないと海が見えなかったので設定されたが、今では海側に建物ができ1階から海が見えるようになり不要になったこと。
③海側のベランダを解体して出た木材を利用して南側のベランダを修理すること。
この3つです。
単純に鋸で脚の下部を切断していけばベランダを下げることができそうですが、そう単純ではありません。構造物の重みでノコギリの刃が挟まれて動かなくなります。ですから、一旦構造物をリフトアップして補助の柱を付け、本来の柱を浮かしてからでないと切断できません。そこでジャッキの出番です。
一旦浮かした柱を丸ノコで切断し、4本のうちの1本をは補助の柱とした段階で、対面の柱を揺らしてみました。すると、この構造物を倒すことができる予感がしましたのです。そこで、同じようにジャッキで浮かして補助柱を少し短くし、反対側の柱を押していくと、何トンもある構造物を簡単に倒すことができました。
やりました!
この衝撃で腐っている部分だけでなく、それに伴って弱くなっている部分も破壊され、
手間を大幅に省くことができました。また、鋸を使っての切断ではないので
使える古材も思ったより多く出すことができました。
この様子はYouTubeのチャンネルにあげていますので、是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=fjNXA-R3b1w