山の鼻
尾瀬の入りに到着すると
明るい光に包まれ
ホッとする光につつまれた
初めは少し温かさを感じながら歩いていた
しかしやって来たのは意外な寒さだった
カメラをにぎる手がかじかむ
歩けば、暑くなるだろうなと思って着ていたダウンが
ちっとも暑くなく、むしろ寒い
足元の木道を見ると
真っ白な霜が降り
それらが全然溶けていない
さっきまでの朝日は、と見つめてみると
初め、山の稜線から顔を出していたはずだったのに
何時の間にか逆に
稜線の中に隠れてしまった
そう
山の稜線によって
影になっている領域目指して歩いていたようだ
そこからの霧の中の少しの時間
真冬の寒さ
だけど美しい時間だった
そして、またそれが終わると
日差しが戻ってきて日光が斜めにさし始め
霧と日光の混ざった舞台が始まり
さらに美しい時間がまた始まる
天国って
もしかしてこんな風景を見て人間がつくったのかって
へんてこな思いを持ってしまった
尾瀬は湖畔近くの下の方が寒い
これは新しい発見だった
見晴に着いてゆっくりと朝食
朝の不思議な空間が終わって
いつもの日差しがさしてきた
山小屋に泊まっていたハイカーたちが
ゾロゾロと出てくる
もったいないなあ
これまでの時間が
こんなに素晴らしかったのに
さて、次は秋の紅葉だ
楽しもう!と
先に進んだ
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