2013年1月6日日曜日

憧れの宿、雪の手白沢温泉へ

ここ、2年位
どうしても行ってみたい宿があった。

断っておくが
自分はもともと宿に泊まることが嫌いである
何故かって
人から、余計なサービスを受けることが嫌いで
高級なホテルなんかは特に嫌いである

そんな自分がこの温泉旅館に行ってみたいと強く興味をもったのは
自分の車で行けない。それなのに、宿の送迎がない
そんな、徒歩で2時間以上山道を歩かなければたどり着かない宿が人気だということ
だって、
この時期、天候が荒れれば猛吹雪の雪道の中を歩かなければならないわけだし
アイゼンが必要な土日の宿泊はいつも満杯
6組しか泊まれない限定の宿

温泉は奥鬼怒温泉の湯だから
悪いわけがない
料理も良いと書き込みにあった
しかも、スノーシューだって
アイゼンだって持ってるし
あまり使ってないから使ってみたいから
雪山歩きたい
正月明けの土日、予定を見ると何と空いている
ゴー!

女夫淵温泉の町営無料駐車場に車を置き去りにし
歩き始める
天候は晴れ!ラッキー




















雪は、それほど多くない
数年前のビーパルで、この遊歩道を豪雪時期に歩く特集があった
いや、雪道のついていない中を歩くのは危険だ
よかった、この程度の雪で
気温マイナス4度C
歩くと暑いが、手袋を外してくつろぐと
すぐに手がかじかんでくる


川の水は温泉の湯が混じっているのか
凍る気配すらない
しかし、滝などの
水は凍り付いている
かっこいー




















結局写真を撮ったり
風景を楽しんだりして
1時間ちょっとの道を3時間弱かけてゆっくり歩く
見えてきたのは八丁の湯のログハウス
立派な造りだ
室内が和風でなければもっと人気が出るはずの宿だ




















そして、次にあるのは人気の旅館加仁湯だ
ここの温泉は確かにすばらしの一言
世界でも有数の温泉だろう
ただ、人気がありすぎて
人が多すぎる
秘湯というには
客層が枯れていない
ディズニーランドによく居そうな客がなんだか似つかわしくない




さあて、あと30分と掲示板にあるが結果的には1時間程度かかった
理由はこの辺りから雪の量が変わった
そう、ここからより一層道が険しくなる
ちょっと楽しいけど
ちょっと疲れる道になってきた






























そして表れたの
目的の温泉




























すばらしい!新しい造りと
広々とした室内
内部に張り巡らせられた
温泉を利用した床暖房
部屋には一切余計なものがない
茶菓子がない
テレビがない
電話もない
携帯の電波も届かない
部屋でやることはない





























で、この料理
気合い入って
綺麗に盛りつけて出してくれる
酒も旨い
内容が特別ゴージャスな訳じゃないけど
十分満足




















格好いい薪ストーブが燃えている
余計なものがなく
インテリアがしゃれている




















温泉は
勿論、奥鬼怒らしさが出ている
湯ノ花たっぷりの湯
少し、他と比べて硫黄成分が強いかもしれない
たった6組だから
人も少ない
数少ないひとに話しかけてみると
みんな、クライマーだった
そりゃあ、そうだ
この時期
素人さんはそんなに数が多いわけない






























ボイラーもない
全て天然温泉の恩恵を受けて
暖かく人々を包んでくれる宿
良いものは良く
要らない物は無い
これがいい
余計なサービスもない
ストイックだ
最後に料金は決して高くはない、、、安い、、、と俺は思う
人には勧めない
でも
また、次の冬には行きたいな










































1 件のコメント:

yurari さんのコメント...

凄~い!雪の季節にあの遊歩道を歩いて行かれたのですね♪
私は昨年の10月初旬、紅葉の始まりに始めて手白澤へ行きました。あの道を歩いて行った者だけが味わえる最高のお湯とお料理に巡り合った感動は一生の思い出と言っても過言では無いでしょう。残念ながらブナ平で熊さんには遭遇できませんでした(笑)
先日の地震で通行止めに成って居る遊歩道が開通したら、来月中旬にでも再訪したいと計画しています。新しく看板犬になった「岳くん」に会いに・・・